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理事長ご挨拶

医療トレーサビリティ推進協議会ロゴ
落合理事長

本協議会は、わが国の医療分野の情報についてそのトレーサビリティの確立を図ることにより、医療に関わる全ての関係者が、医療に係る全ての情報を適切かつ円滑に共有できる仕組みを構築することを目的として設立されました。

 

わが国の医療は、医師・看護師をはじめとする医療従事者の多大な努力により、その質が維持されてきました。しかしながら、近年は、少子高齢化の進展に伴い、医療現場における業務量の増加、人手不足、医療費の増大が深刻となり、医療安全はもとよりわが国の医療制度そのものの存続も危ぶまれる事態となっています。加えて、国内外の規制環境の変化を背景に、偽造薬が流通するなど医療サービスの質の低下も懸念されるようになりました。

 

このような中にあればこそ、医療現場で利用される医薬品・医療機器・医療材料等についても、その製造から流通、さらには実際の処方・使用にいたるまで、患者や利用者の安心と安全のみならずその効率性をも確保できる新たな仕組み作りが求められるのではないでしょうか。

問題意識を共有する医療従事者、研究者、企業実務家等の有志が集まり、議論を始めたことが当協議会発足のきっかけとなっています。

日本ユーザビリティ医療情報化推進協議会(JUMP)は2013年に医療トレーサビリティ推進PJ委員会を結成し、足掛け5年にわたり議論や検証実験を重ねてきました。 この結果をふまえ、より多くの方々からのご助言やご支援を賜ることでこの取組みの一層の発展を期したく、関係諸氏のご賛同のもと、2018年に本協議会の前身となります任意団体としての「医療トレーサビリティ推進協議会」を発足致しました。さらに2年、各委員会・各WGにおいて、医療トレーサビリティプラットフォームの構築等に関し様々な角度から議論検討を重ね、このたびその実現に向け一般社団法人として設立・移行した次第でございます。

当協議会では、医療トレーサビリティの実現に向けた政策提言をはじめ、システムやコードによる自動認識技術の標準化や利活用に向けた検証実験など、さまざまな活動を推進していく所存です。

本協議会の設立にあたっては、日本医師会、日本病院会、全日本病院会、日本歯科医師会、日本薬剤師会、日本看護協会の多大なるご支援を賜りました。末筆ではありますが、ご尽力下さった皆さまに心より感謝を申し上げます。

落合理事長
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